![]() ![]() 羽毛布団に使われる羽毛は、主に「ダウン」と「フェザー」。 その違いを確認しよう。 ![]() ■ダウンとは? ダウンは、水鳥の胸の辺りから採れる、産毛状の保温性に富んだ素材で、空気のように軽く、柔らかく、透湿性に優れています。 ダウンは、鳥 の種類によって大きく「ダックダウン」と「グー スダウン」とに分けられます。「ダッ クダウン(アヒル)」は、 比較的手ごろな羽毛布団の原料として使われ、羽毛布団の性能を左右する羽枝(ウシ)の大きさが小さく、保湿性や耐久性がグースダウンに比べ、若干劣ります。一方、「グースダウン(ガチョウ)」は、比較的 高価な羽毛布団の原料として使わ れ、羽枝(ウシ)の大きさがダックダウンより小さく、保湿性・耐久性などあらゆる面で優れています。 ![]() ■羽毛の歴史 羽毛布団は「がちょうの歴史」と言えるでしょう。 文献に最初に登場するのは、あひる(ダック)ではなく、がちょうです。 まずは紀元前のローマでは「戦には必ずがちょうを帯同した」という記録が残っていました。 がちょうは繊細な動物で、周りの雰囲気を察して騒ぎ立てるという性質があるため、古代の戦に欠かすことのできない「偵察要員」 であったのです。古来より、がちょうと人間のきずなを感じさせるおはなしです。 次に羽毛ふとんの始まりは7世紀ころのヨーロッパと言われています。 北欧の海賊・ヴァイキングの墓から羽毛ふとんが発掘されたそうです。 その後、普及し始めたのは14世紀のドイツと言われており、その時もがちょうの羽が使われていました。がちょうから採取される羽 根は、寝具には適していない風切り羽(フェザー)や尾羽を除き、ダウンの比率を増やしました。 これが大きな1枚のずた袋に入れられこれが「羽毛ふとん」の原型になったといわれています。 がちょうの羽根はケラチンというタンパク質でできており、とても長持ちします。(ミイラに髪の毛が残っていたりしますが、これもケラ チンです)ドイツでは羽毛ふとんを嫁入り道具に持たせ、親子3代にわたって大切に使い続けるという習慣があります。 古くからがちょうの耐久性は実証されていたのです。ただしがちょうの数は少なくたいへん希少価値があり高価なものでした。 羽毛布団が普及するようになってがちょうの数が少ないので追いつかなくそれに代わってあひる(ダック)が使われるようになりまし た。今でもがちょう(グース)の数はあひる(ダック)に比べ12%ほどだと言われてます。ここ最近では減少の傾向にあります。 EUではやはり「ハンドプラック禁止問題」が一番の要因だと思います。 ![]() ●マザーグースダウンとは・・・ ダウンが非常に発達しており、保温性・耐久性の面で非常に優れていて、高級羽毛布団に使用されます。 ●ホワイトグースダウンとは・・・ 白いガチョウの胸のワタ毛を使っているものを指します。かさ高性や保温性・耐久性をはじめ、吸湿・発散性に優れていることから、 高品質な羽毛として扱われています。 ●ホワイトダックダウンウンとは・・・ アヒルのダウン。かさ高は、ダックと同じですが、生産量が多いので、グースと比べ低価ですが、耐久性がやや劣ります。 ![]() ■フェザーとは? 羽根の事。激安数千円で得られています。ダウンに比べ暖かく無いので、松並木では扱っておりません。 ![]() ■グースとダックの比較 臭いに関してグースはダックに比べ臭いが少ないです。これはがちょうとあひるの食べるえさの違いだと言われてます。 アヒルは 残飯など何でも食べるのですが、ガチョウは草食性が強いようでほぼ緑餌しか食べないからです。次にグースはダックに比べ反 発、弾力が勝っております。かさ高がダックと同じであっても反発、弾力が強くまた耐久性があります。 飼育期間があひるに比べ がちょうは長いので成熟した羽毛が多く含まれているからです。グースの羽毛布団はダックに比べ値段は高いですが、高いなりの 価値があります。 羽毛布団をお選びになるとき、品質はかさ高がだけで簡単に評価せずグースかダックの違いもお考えになり、も っとグースの良さを知っていただくことが大切です。 ![]() ゴールドラベルとは、羽毛ふとんの一層の品質向上と、消費者の方々の商品選びをスムーズにすることを目的に、羽毛の品質はも ちろん、側生地、縫製面にいたるまで羽毛布団としてのトータルの品質を保証する安心のラベルとして、日本羽毛製品協同組合が 発行しているものです。ラベルは、「かさ高」の違いにより4種あり、星表示(6つ星、5つ星、4つ星、3つ星)で性能を確認すること ができます。
羽毛布団のかさ高とは布団の厚みではなく、JIS(日本工業規格)で決められた羽毛のかさ高性試験の値です。気温
20 度、湿度65%で内径29cm、高
さ50cmの筒状の測定器の中に30gの羽毛を自然落下させ、120gのおもりを2分間のせます。おもりを取り除き復元した状態で、3箇所の部分から高さ
をmm単位で測り、その平均の値の高さをかさ高と言います。かさ高は、使用される羽毛の重量が同じ場合であっても、羽毛を採取する鳥の種類・産地や品質、
ダウンとフェザーの混合率などによって違いが出てきます。このかさ高の差は、保温性の差となって現われ、か
さ高が高いほうが保湿性などが優れているということになります。
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